「分かりました」で受けた仕事が、あとから苦しくなる理由

静かに働く仕事術

こんにちは、早川です。

 

仕事を頼まれたとき、つい
「分かりました」と受けてしまうことがあります。

仕事だから、引き受ける。
担当として、期待に応える。
相手を困らせないように、対応する。

それは、自然なことだと思います。

ただ、実際に進めてみると、
「思っていたより大きな仕事だった」
と気づくことがありました。

 

最初は、少し確認すればよいと思っていた。
でも、進めてみると、見る範囲が広かった。

まず方向性だけ返せばよいと思っていた。
でも、相手は完成に近いものを期待していた。

数日かけて進めるつもりだった。
でも、相手は今日中に返ってくると思っていた。

こちらも、相手も、
悪気があったわけではありません。

ただ、最初に、

どこまでやるのか、
いつまでに出すのか、
どの完成度まで求められているのか。

そこを十分にすり合わせないまま、
「分かりました」と受けてしまっていたのです。

 

こういうズレは、最初は小さく見える。
でも、仕事が進むほど大きくなっていきます。

確認したいことが増える。
思ったより時間がかかる。
他の仕事にも影響が出てくる。

その頃になって、
「確認しておいた方がよいかも」と思っても、
言い出しにくくなっている。

そして結局、
自分の時間を削って、
帳尻を合わせることになります。

最初は相手の期待に応えようとして受けたはずなのに、
自分の働き方を苦しくしている。

静かに働く人ほど、
抱え込みやすい気がします。

 

でも、そういう経験を重ねるうちに、
少しずつ学んだことがあります。

「今日中にどこまで必要ですか」
「まず方向性の確認でよいですか」
「全体ではなく、この部分を先に見ればよいですか」

そうやって、受ける前に少しだけ言葉にしておくと、
あとから苦しくならずに済むことがある。

大切なのは、
「やるか、やらないか」の二択ではなく、

どの範囲を、いつまでに、どの完成度まで対応するのかを、
事前にすり合わせることなのだと。

そうすることで、
相手の期待も、自分の動き方も見えやすくなります。

 

「今日中に全部を見るのは難しそうです。
まず気になる点だけ先に拾う形でもよいでしょうか」

「完成版までは出せませんが、
方向性を確認できるたたき台なら今日中に出せます。
いったんその形で進めてもよいですか」

「今すぐ正確には答えられないので、
論点を整理して明日の午前中に返したいです。
そのタイミングで間に合いますか」

こうした伝え方は、
仕事を断っているわけではありません。

相手と期待値を合わせるために、
範囲・期限・完成度を見える形にしているのです。

 

「分かりました」とだけ返すと、
期待どおりに進めてもらえると受け取られます。

全体を見てくれる。
今日中に返してくれる。
完成に近い形で出してくれる。

そのつもりはなくても、
そういう前提で進んでしまう。

でも、最初に
「ここまでならできます」
「この期限なら対応できます」
「完成版にするには、もう少し時間が必要です」
と伝えておけば、期待値を合わせることができます。

あいまいに引き受けて、あとで期限や品質が苦しくなると、
自分がつらいだけでなく、相手も不安になる。

そして、
「任せたのに遅い」
「思ったところまで進んでいない」
「途中の状況が見えない」
と思われてしまう。

だからこそ、
早い段階で範囲を示すことには意味があります。

 

無理に大きく見せなくても、
対応できる範囲を誠実に伝える。

できる部分。
確認が必要な部分。
時間がかかる部分。

それらを最初に少し言葉にしておく。

その積み重ねが、
結果的に信頼を守っていくのだと思います。

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