苦手なことはすぐ言えるのに、自分の強みはなぜ見つからないのか

自分軸と価値観

こんにちは、早川です。

 

「あなたの強みは何ですか?」

そう聞かれたとき、
すぐに答えられないことがあります。

苦手なことなら、いくつも思い浮かぶ。

会議で、とっさに発言すること。
雑談の輪に、自然に入ること。
自分の成果を、わかりやすく伝えること。

そういう場面では、
自分に足りないものがはっきり見える。

でも、
「自分の強みは何か」
と考えた瞬間に、言葉が止まってしまう。

何もできていないわけではない。
日々の仕事も、自分なりに進めている。

それでも、胸を張って
「これが自分の強みです」
と言えるものが、なかなか思い浮かばない。

 

静かに働く人ほど、
自分の強みを探す前に、
苦手なところばかりが思い浮かんでしまいます。

なぜなら、苦手は
痛みとして記憶に残りやすいから。

会議で言葉が出なかった。
話に入るタイミングを逃した。
成果をうまく説明できなかった。

そういう場面は、
あとから何度も思い出してしまう。

一方で、
自然にできていることは
あまり記憶に残りません。

大きな失敗を防ぐために、
先に確認していたこと。

誰かが迷わないように、
情報を整えていたこと。

あとで困らないように、
小さな違和感を拾っていたこと。

そうした行動は、
本人にとってはあまりにも自然で、
「できたこと」として数えにくい。

だから、苦手はたくさん見えるのに、
強みはなかなか見えてこないのだと思います。

 

私たちは、強みというと、

人より明らかに優れていること。
成果として、はっきり語れること。
自信を持って「得意です」と言えること。

そんな、わかりやすいものを
想像しがちです。

発言が多い。
人を巻き込める。
流暢なプレゼンができる。

そうした強みと比べると、
静かな人の強みは
どうしても小さく見えてしまいます。

でもそれは、
強みがないということではなく、
強みというものに
先入観があっただけかもしれません。

 

自分にとって自然にできることほど、
価値が低いように感じます。

苦労して身につけたものなら、
強みだと思いやすい。

誰かに褒められたことなら、
自分でも認めやすい。

けれど、自然にやっていることは、
「誰でもできる」
「仕事なら普通」
「わざわざ強みと言うほどではない」
と扱ってしまう。

でも、
自分にとって簡単なことが、
誰にとっても簡単とは限らない。

 

さらに、周囲の人の強みは、
外側から見えやすい。

会議での発言。
わかりやすい成果。
堂々とした説明。

でも、自分の行動は
内側から見ています。

迷ったこと。
不安だったこと。
時間がかかったこと。
うまくできなかったこと。

その舞台裏まで知っているから、
自分のやっていることだけが
小さく見えてしまう。

だから、
自分を低く見積もってしまうのも
無理はないのかもしれません。

 

自分には強みがないと決めつける前に、
少しだけ見方を変えてみる。

苦手ばかりが見えるのは、
強みがないからではない。

自然にできていることほど、
見過ごしているだけかもしれない。

自分にとって普通にできること。
つい気になってしまうこと。
何度も自然にやっていること。

それは、まだ強みとして
名前がついていないだけかもしれません。

 

静かに働く人に必要なのは、
いきなり自分を大きく見せることではない。

まずは、自分の中にすでにあるものを、
強みとして受け取り直すこと。

そこに、内向型が自分を曲げずに
評価されるためのヒントがあると思います。

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