組織図の中では同じ場所でも、仕事をする自分は変わっていた

40代のキャリア

こんにちは、早川です。

 

以前なら、
どこから手をつければよいのか迷っていた仕事を、
今はそれほど迷わず進められることがあります。

最初に確認すべきことが分かる。

多くの情報の中から、
判断に必要な部分を見つけられる。

問題になりそうなところにも、
少し早く気づける。

自分だけでは判断できないことを、
誰に、どの段階で相談すればよいかも、
以前より分かるようになる。

役職が変わったわけでも、
大きな成果を出したわけでもありません。

普段なら、
それを特別な変化として意識することもなく、
そのまま次の仕事へ進んでいきます。

けれど、ふと振り返ったとき、
「以前の自分なら、もう少し迷っていたかもしれない」
と感じる。

そう考えると、目立つ変化はなくても、
仕事をする自分の中に、
少しずつ変わってきたものがあるのかもしれません。

 

会社の中では、
役職が変わることが、
前へ進んだこととして見えやすくなります。

担当者からリーダーへ。

リーダーから管理職へ。

担う責任が広がり、
人を育て、
組織を動かす経験を重ねていくことも、
一つの成長です。

ただ、
仕事をする人が育っていく方向は、
それだけではないとも感じています。

 

私は30代後半で、
管理職を目指さないと決めました。

その後は、実務を担いながら、
自分の知識や経験を深めていく道を選びました。

目指す役職はなくなっても、
仕事の中で深めたいものまでなくなったわけではありません。

以前より、
仕事の全体像を早くつかめるようになった。

過去とまったく同じ事例でなくても、
これまでの経験を応用できるようになった。

ただ手順をこなすのではなく、
なぜその対応が必要なのかを考えながら進められるようになった。

必要な質を保ちながら、
時間をかけずに終えられる仕事も増えた。

こうした変化には、
昇進のような分かりやすい名前がつきません。

周囲から見ても、
以前との違いは分かりにくいかもしれません。

けれど、
実務を続ける中で積み重なってきた、
確かな変化だと思います。

 

仕事上の成長は、
できることを増やすだけでもありません。

想定外のことが起きても、
以前ほど慌てなくなった。

一人で抱えず、
適切なタイミングで相談できるようになった。

すべてに同じ力を注がず、
どこに時間をかけるべきか判断できるようになった。

分からないことがあっても、
何が分からないのかを整理して、
人に伝えられるようになった。

自分の力を、
無理なく、よりよく使えるようになることも、
経験を重ねたからこその変化です。

 

今の仕事を数年前の自分が担当したら、
どこで迷うでしょうか。

反対に、今の自分だから、
以前より自然にできていることは何でしょうか。

大きな成果でなくても、

「前より、少し早く判断できるようになった」

「以前より、落ち着いて対応できるようになった」

そんな変化を一つ見つけるだけでも、
自分が歩いてきた道は見えやすくなる気がします。

 

管理職を目指さないと決めても、
仕事の中で深めていけるものがなくなるわけではありません。

知識を深める。

判断の精度を高める。

経験の使い方を広げる。

自分の力を、
周囲の役に立つ形で使っていく。

組織図の中では同じ場所にいても、
仕事をする自分まで、
同じ場所にとどまっているわけではない。

管理職を目指さないという選択は、
成長の道から降りることではなく、
自分に合う成長の方向を選び直すことなのだと思います。

P.S.

今回の記事で書いた、
「管理職を目指さなくても、
仕事の中で深めていけるものはある」
という考えの土台には、

私自身が、
管理職ではなく、
専門性を活かす道を選んできた経験があります。

その選択に至るまでの迷いや、

家族との時間を守りながら、
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