こんにちは、早川です。
この夏休み、
息子は中学校の鉄道部で、
中国地方を4泊して回ってきました。
長期休みに鉄道に乗って各地を巡る
「巡検」と呼ばれる活動です。
青春18きっぷの旅なので、
移動の中心は普通電車です。
朝から電車に乗って、
乗り換えて、
日が暮れるまで電車に乗る。
話を聞いていると、
観光地を巡るというより、
ほとんどの時間を「移動」に使っていたようでした。
「ずっと電車に乗っていて、疲れなかった?」
そう聞いてみたのですが、
本人は「楽しかった」と満足そうでした。
その話を聞いていて、
少しうらやましくなりました。
私も大学生の頃、
青春18きっぷを使って、
北海道や九州などを旅したことがあります。
普通電車を何本も乗り継いで、
一日中移動する。
今考えると、
ずいぶん時間のかかる旅です。
でも当時は、それを
「時間がもったいない」とは
思っていませんでした。
窓の外を眺めたり、
知らない駅で乗り換えたり、
なかなか目的地に着かなかったり。
そんな時間も含めて、
旅を楽しんでいたのだと思います。
息子が今回の旅で撮った写真も見せてもらいました。
日本海沿いを走る列車の車窓から撮った一枚です。
手前には山の緑。
その向こうには青い海と空が広がり、
緑と青のコントラストがとてもきれいでした。
写真を見ていると、
学生の頃に電車の窓から景色を眺めていた自分を
思い出しました。
社会人になってから、
こういう旅はほとんどしなくなりました。
限られた休みの中で旅行するなら、
できるだけ早く目的地に着いて、
現地で過ごす時間を増やしたい。
自然と、
新幹線や飛行機を選ぶようになります。
それが今の私には、
ごく普通の旅になっています。
だからこそ、
息子が何日も普通電車を乗り継いで
旅をしているのを見て、
「いいなあ」
と思ったのかもしれません。
学生時代と同じような旅を、
今すぐしたいわけではありません。
でも、
あの頃は時間をかけて移動することも含めて
楽しんでいた。
そんな感覚を、
久しぶりに思い出しました。
大人になる中で、
いつの間にか遠ざかっていたものって、
あるものですね。
私にとっては、その一つが
目的地までの時間も楽しむ
旅なのかもしれません。
また、いつか。
そう思っているうちは、
きっとその「いつか」は来ないのでしょう。
学生時代のように、
何日も普通電車を乗り継ぐ旅でなくてもいい。
まずは一日。
普通電車に揺られながら、
のんびり車窓を眺めるような旅なら、
今の私にもできそうです。
息子の旅をきっかけに、
久しぶりにそんな時間をつくってみたくなりました。

