こんにちは! 早川です。
怒りで物を壊してしまった子どもに、親はどう向き合えばいいのでしょうか。
正解のない問いですが、先日まさにその判断を迫られる出来事がありました。
その少し前、息子から電話がかかってきました。
息子は、感情を言葉で整理するのが、少し苦手なところがあります。
とくに怒りが強くなると、考えがまとまる前に、強い言葉だけが先に出てしまいます。
こちらが聞き取れず、何度か聞き返すと、自分でもうまく説明できないもどかしさから、「もういい」と言って電話を切ってしまいました。
帰宅後も、明らかに気持ちが荒れている様子でした。
「まあ、落ち着いて」
私としては、少し間を置こうというつもりでかけた言葉でしたが、息子には逆に、それが刺激になってしまったようです。
「その言い方、あやまれ!」
そう叫び、息子はスマホを床に投げつけました。
そして、画面には何も映らなくなっていました。
修理するのか。それとも買い替えるのか。
あるいは、本人に修理代を負担してもらうのか。
修理代は、およそ26,000円。
軽く決められる金額ではありません。
修理代を本人に負担してもらう可能性を伝えたとき、息子は泣きながら、こう叫びました。
「じゃあもう、スマホなんていらない!」
ただ、中学生の息子にとって、スマホは単なる娯楽ではありません。
友達や親との連絡、通学定期。
実際の使用は、YouTubeやゲームなどが中心なのも事実ですが、生活の中で欠かせない役割も確かにあります。
正直に言えば、私自身も最初は声を荒げました。
「どれだけ高いものか分かっているのか!」
けれど、少し時間が経つにつれて、自分の中の熱も、ゆっくり下がっていきました。
このまま金銭的な痛みだけを与えたら、その場は収まるかもしれない。
でも、それで何が残るのだろう。
そんな考えが、頭をよぎりました。
修理店を探すため、何件か電話をかけました。
どこも週末は予約でいっぱいで、当日修理は難しい。
ようやく3件目で、「今すぐ来てもらえれば対応できます」と言われました。
そのやり取りを、私は息子の目の前で行いました。
修理店にも、最初から最後まで一緒に来てもらいました。
壊すのは一瞬でも、元に戻すには、人の手、時間、手間とお金がかかる。
その現実を、できるだけ実感として残したかったのです。
最終的に、今回は私が修理代を負担することにしました。
この判断が正解だったかどうかは、今でも分かりません。
それでも、この出来事を前にして、どんな関わり方を選ぶか。
そこだけは、一度立ち止まって考えました。
帰り道、息子と並んで歩きながら、こう尋ねました。
「お父さんが、今回お金を出そうと思った理由、分かる?」
息子は少し考えてから、「めんどくさいから?」と答えました。
「それもあるけどね」と笑いながら、私は続けました。
「今回は、スマホを投げて壊した、初めての経験だよね。
だから、思っている以上に、費用も手間もかかるってことを、
知ってほしかったんだ」
そして、最後にこう付け加えました。
「次に同じことをしたら、今度は自分で負担してもらうからね。
投げるなら、壊れないものを投げて」と(笑)
そのとき、息子は何も言いませんでした。
ただ、この出来事をどう扱うか。
どう次につなげるか。
それを考える時間は、親子でちゃんと持てた気がしています。


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