こんにちは、早川です。
自分では苦手だと思っていることが、
相手にはまったく違って見えていた。
そんな経験はありませんか。
先日、こんな出来事がありました。
2月から、妻と一緒に
テニススクールに通い始めました。
まだまだ慣れないことばかりで、
試合形式になると緊張します。
そのクラスで、
時々一緒になる77歳の女性がいます。
私の両親と同い年なのですが、
とてもそうは見えません。
いつも明るめの色の服を着ていて、
若々しさとエネルギーを感じる方です。
テニスもとても安定していて、
しっかり返してくるし、
決めるときはきっちり決める。
そんな素敵な方です。
そして今回、
また同じクラスになりました。
試合形式の練習で、
私はその方のペアと対戦することになりました。
そのゲームは、私たちのペアが勝ちました。
試合が終わったあと、
その方が笑いながら話しかけてくれました。
「木曜のクラスで時々一緒だったから知ってるけど、
あなたが前衛にいると、プレッシャーで嫌なのよ〜」
私は、その言葉がかなり意外でした。
というのも、私は前衛のボレーに
ずっと苦手意識しかなかったからです。
前に立っていても、
ボールが自分のところに飛んでくるたびに、
心の中では「ヤバい」と思っています。
うまく返せたら、ただホッとする。
そんな感覚の繰り返しでした。
自分では、
「まだ全然できていない」
「むしろ狙われたら困る側だ」
くらいに思っていたのです。
でも、相手には違って見えていました。
この人の近くにボールを持っていくと、
決められてしまうかもしれない。
少なくとも私は、
相手にそう感じさせる存在には
なっていたということです。
ここに、面白いズレがあると思いました。
自分の内側では、
不安や苦手意識ばかりが目につく。
でも相手は、
こちらの手応えではなく、
実際の動きや雰囲気から
別の印象を受け取っている。
私たちはつい、
「うまくできなかった感覚」を基準に、
自分を判断してしまいます。
特に内向型の人は、
手応えの薄さをそのまま
自分の価値の低さに結びつけやすい。
うまく話せなかった。
存在感を出せなかった。
手応えがなかった。
だから、自分はまだまだだ。
そんなふうに考えてしまうのです。
でも実際には、
こちらが思っている以上に、
相手に伝わっていることがあります。
もしかすると、
仕事でも似た経験があるのではないでしょうか。
自分では、ただ慎重に確認しただけ。
ただ黙って役割を果たしただけ。
ただ目の前のことを整理して進めただけ。
そんなつもりでも、周囲から見れば、
「あの人がいると安心する」
「あの人が入ると精度が上がる」
「あの人は静かだけれど、ちゃんと見ている」
そんな印象につながっていることがあります。
だから、自分の感覚だけを根拠に
「自分は大したことがない」と決めつけるのは、
少し違うのかもしれません。
では、どうしたら
それに気づけるのでしょうか。
ひとつは、
自分の手応えと、相手の反応を
分けて考えることです。
自分ではうまくできなかったと思っていても、
相手は別のものを受け取っていることがあります。
もうひとつは、
「安心する」「任せやすい」「やりにくい」といった
小さな反応を軽く見ないことです。
派手な評価ではなくても、
そこにはすでに、
伝わっている価値があるのかもしれません。
自分を評価するとき、
「うまくできたか」だけでなく、
「私は相手に何を与えていたか」という視点で見てみる。
そうすると、
これまで見えていなかった自分の一面が、
少し見えてくることがあります。
あなたが思っている以上に、
すでに伝わっているものはあるのだと思います。
P.S.
今回のように、
自分では「まだまだだ」と思っているのに、
相手には違うふうに見えている。
このズレは、
内向型の人ほど抱えやすいのかもしれません。
そんな自分の揺れや自己評価との向き合い方を、
一冊の書籍にまとめています。
気になる方は、こちらから読めます。


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