こんにちは、早川です。
ある頃から、自分が発言しなくても場が進んでいることに、
少しずつ気づくようになりました。
会議は滞りなく進み、決まるべきことは決まっていく。
次のアクションも整理され、仕事は前に進んでいる。
自分が何かを言わなくても、特に困る人はいない。
外されたわけでも、距離を置かれたわけでもありません。
ただ、自分を通らないまま、物事が進んでいく感覚が、静かに残っていました。
発言しなくなったのは、
前に出るのが怖くなって黙り込んだ、という話ではありません。
むしろ、そうしている方が、どこか引っかかりが少なかった。
説明しなくて済む。
角が立たない。
余計な調整がいらない。
言わないでいることに、その時点では、
大きな違和感はありませんでした。
仕事そのものは、
以前と大きく変わっていませんでした。
抜け漏れが出そうなところを確認し、必要な情報を整えて渡す。
ただ、仕事としては終わっているのに、「終わった感」が残らないことが多かった。
結果として、仕事はスムーズに進む一方で、
自分がそこにいた感覚だけが、
あまり残らなくなっていきました。
当時の私は、この変化を、
わざわざ問題として扱うこともありませんでした。
言わない方がいい、と強く思っていたわけでもなく、
言うべきだ、と葛藤していたわけでもない。
ただ、言わないでいることを、特に疑っていなかった。
前に出て発言するのが苦手な性格も、
振る舞いに影響していた面もあったと思います。
一方で、周りには別の空気もありました。
積極的な関与。
コミュニケーション。
コラボレーション。
それらが、どこか「正解」のように語られる場面も多かった。
それ自体を否定したいわけではありませんが、
当時の自分には、それが「今やるべきこと」には見えなかった。
仕事は進んでいた。
成果も出ていた。
期限も守れていた。
だから、それ以上の関与を求められることを、
少し面倒だと感じていたのかもしれません。
それでも、しばらくしてから、
ふと立ち止まる感覚が出てきました。
仕事は終わっているのに、
自分の中に、何かが返ってきていない。
評価が下がったわけでもない。
役割がなくなったわけでもない。
それでも、自分がそこにいた実感だけが、
薄くなっている。
その理由は、当時の自分には、
まだうまく言葉にできませんでした。
はっきりした答えはないまま、
ただ、前に出ない立ち位置を選ぶようになっていた自分に、
後から気づいたのです。
今振り返ると、
これは発言しなくなったのではなく、
発言しなくても成立する場所に、静かに適応していった。
そう言った方が近い気がしています。
積極的に発言して場を動かす役割ではなく、
自分の特性を活かして、成立させる側に回る。
前に出ることを選ばなかったのは、
成果を切り捨てたからではありませんでした。
むしろ、自分を一番役立たせるために、
そう振る舞うようになっていったのだと思います。
もし今、仕事は回っているのに、
自分の手応えだけが返ってこないと感じているなら。
それは、あなたが間違った選択をしたからでも、
何かが足りなくなったからでもないのかもしれません。
ただ、そうしている方が、自然だった。
まずは、その事実に気づくだけでいい。
答えを急がなくてもいい。
無理に意味づけをしなくてもいい。
この感覚を、一度そのまま置いてみる。
それが、次の章へ進むための、
最初の一歩になるのだと思います。
P.S.
今日の話を読んで、
「何かを変える前に、まず自分の立ち位置を確かめたい」
そう感じた方へ。
以前、
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